「ガルギロss(R18)」です。
性的表現がありますので、苦手な方はご注意くださいませ。
動かない時間
兄ガルルの突然の来訪には、驚いた。
親父に頼んだはずの荷物を、何でガルルが持って来たのだ。
『夏美』の為に取り寄せたのだという恥ずかしさが勝り、俺は深くは追求しなかったのだ……。
埋めるタイプのモノだ。
カプセルを手にし、地下基地の通路で二人の兄弟が歩いている。
「相変わらず、だな…ギロロ?」
低く、そして魅惑的な声が響く。
ぴこり、と足音もなく、俺の背後に立ったのだ。
「…っ…」
「後ろが…がら空きだな」
そう言うと、俺の首筋に、何かが触れた。
「な、何だ…今のはっ、ガルっ!」
俺は慌てて自分の首筋に触れようとしたが、手を掴まれてしまった。
「久しぶりに逢うのに、挨拶もなしか?」
「ひ、さしぶりって、先週来たばかりじゃないかっ!」
俺がキッと睨めば、誰でも動けなくなる筈なのに、ガルルには全く効かないのだ。
「可愛い顔が台無しだぞ、ギロロ…挨拶は?」
「…ぅ…」
地球侵略に来る前に、イロイロと調べたのだ、その…挨拶をな。
まだ、その時は日本に拠点を構えるとは決めていなかった。
俺に対する嫌がらせ、愛の鞭、勉強の為に、ガルルはイロイロと調べたらしい。
特にガルルが好んだのは………抱擁と接吻だったのだ。
兄弟で、ソレはおかしいだろう?と聞いたが、親しき仲にも礼儀あり、だと言って譲らない。
背中に手を回して抱かれ、顔が近づき、唇が重なる。
軽く触れ合う接吻じゃなく、ガルルの舌先が、俺の口内に入ってっ…。
「…っ…、…んふっ…」
慣れない動きに翻弄されて、余計に息苦しくなる。
ガルルの身体を押し返そうとするが、そのうち立っている事も難しいほど、力がはいらなくなっていた。
俺の身体の全てを預けると、ようやくガルルは接吻を止めてくれたのだ。
惚けたまま、じっとガルルを見つめていると、不意に囁かれた。
「物足りないか、ギロロ?」
「…ぇっ…?」
「少し我慢しろ…盗撮されているからな…」
薄く笑みを浮かべて、ガルルは何もない空間に向けて引き金をひいていた。
基地のあらゆる場所には、クルル曹長の趣味というべきか…隠しカメラが設置してあるのだ。
「…っ…、あんなトコロに?」
「何だ、気がつかなかったのか…ギロロ?」
「…うっ…」
「もう少し、注意力を上げたほうがいいな…お前は」
「お、大きなお世話だっ!」
「然るにギロロ…、お前はそのタイプのカプセルは初めてか?」
「このカプセルの事か、確かに初めてだが?」
そうか…、とそう呟くと、ガルルは暫く考え、急に行動に移した。
ヒョイ、と俺を…よりによって『お姫様抱っこ』をし、スタスタと歩き出したのだ。
まるでこの地下基地の通路がわかっているみたいに歩き出したのだ。
「おいっ、ガルル?」
「このタイプには、ある儀式が必要なんだ、お前…知らなかったのか?」
「……っ……、知らなっ…、…儀式って…?」
「単純に言えば、沐浴だ」
「もくよく?」
「聖なるモノ…この場合はコレだ…触れる前に、穢れを落とす必要がある」
浴場に着くと、ガルルは俺を抱いたまま、ベルトを外したのだ。
「…ちょっ…、…ガル、ルっ…」
「何だ?」
「いい加減に下へおろせ」
「ベルトなしでも一人で真っ直ぐに歩けるようになったのか?」
「………ぅ………」
まだ思うように歩けないのだ、仕方なく頭を横に振る俺。
結局、ガルルに運んでもらい、身体を洗う事にしたのだ。
「久しぶりに背中を流してあげよう、ギロロ」
振り向けば、泡のついたスポンジを手に、嬉々としたガルルがいた。
断っても、無駄だとわかってはいたが、一応、言ってみた。
「いいよ、一人で洗える」
「そうか、じゃあ……洗い残しがないように、後でみてやろう…それならいいか?」
「あぁ、そうしてくれ」
ホッとして、自分で自分の身体を洗う事になって、激しく後悔したのはいうまでもない。
ぐったりとした俺の身体、ガルルのされるがままになっていた。
俺の洗い残しがある度に、丁寧に丹念に洗われていったのだ。
ガルルの手が俺の身体を這う…泡の滑りも手伝って、アンナトコロまで確認されたのだ。
「…やっ…、…っ…」
ビクビクと、赤い身体が跳ねる。
ギロロの甘やかな声が、広い浴場に響いた。
「…フフ、可愛いぞ、ギロロ…、イイ声だ…」
幼い頃から、ずっとギロロの世話をしてきたのだから、感じやすい場所はガルルには殆どわかっている。
「…ぁ、ああっ…、…にぃっ…、…っ…」
ガクガクと身体のナカを何度も突き上げられて、ギロロは意識を失う瞬間、ガルルの声を聞いた。
「気絶するには早いぞ、ギロロ…地球には例の『麻酔』を使ったからな、俺達以外、活動している者がいないのだ」
首筋に触れたモノ、空中に向けて撃っていた…アレが………時を止めたのか、ガルル?
「再び、動かすには私が満足するまでと言ったらどうする、ギロロ?」
「……っ…、お前の気が済むまで付き合うしか、ないんだろう……ガルル」
「その通りだ、ギロロ」
重なるのは、唇。
深く繋がり、また離れ、繰り返し行う、予想がつかない動き。
荒くなる息づかい、甘く愛を囁く声、名前を呼び、ため息に似た嬌声。
同じ両親から生まれた血を分けた兄弟。
動かない時間。
自分達以外、誰も知らないのだ。
近親相姦という禁忌に堕ちていた兄弟。
つかの間の、ひと時。
もう一度身体を清め終えた俺に、ガルルは小さなドリンク剤を寄こした。
「少し疲れたろう、回復するから、飲みなさい」
「あ、ありがとう…、にいっ…、……ガルルは?」
「私はいいから、飲みなさい」
俺は促されるまま、ドリンク剤を飲み干すと、頭がクラクラした。
「…っ…、何だ?」
頭を振り、いぶかしんだ俺に、ガルルが何か言っていたが、俺には聞き取れなかった。
「そのドリンクは身体はもちろん回復する、そして…記憶を消すんだ」
ギロロ…お前と過ごした時間を覚えているのは、私だけでいい。
それにあの「クルル曹長」もいるからな。
日向家の裏庭に植えようと、カプセルに書かれた説明書きを読もうとした。
「…んっと、カプセルを植える穴は…だいたい入る直径を用意する…深さは隠れるくらい……随分アバウトだな?」
「フフ、まぁそう言うな…、圧縮タイプだから、上と下を間違えるなよ…間違うと地球の核へ行くぞ?」(そんな事はありません)
「…ふん、そんなのちゃんと……………アレっ?」
カプセルを回したりひっくり返す事、数回。
「どうした、ギロロ?」
「……書いてないぞ?」
「…………そうか、ヤラレたな」
「何っ?」
「親父だよ、消したんだな」(もちろん嘘です)
「…くそっ…」
「どうするんだ、ギロロ…諦めるか?」
「そんなワケ行くかっ、……きっとこっちが上だ!」
「…………ギロロっ!」
「何だ?」
「……………ファイナルアンサー?」
「…………………………」
「ギロロ、ファイナルアンサーかと聞いている?」
「…ふ、ふぁいなるあんさー」(脱力)
カプセル用の穴を開け、クルクルと回しながら入れる。
「なかなか入らんなっ…」
「もう少し時間をかけて、ゆっくり入れればいい、そのうち濡れ…」
「そのうち、何だ?」
「いや、何でもない……、どんな植物か楽しみだな、ギロロ?」
「あぁ、そうだな」
この、ほのぼのとした会話の後、バトルが始まるのだ。
終
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【かぼちゃ大王/こげちっぷ様】より89800HITのキリ版記念に頂きましたvvvv
「ガルギロで炭水化物系植物を一緒に植える」と、また分かりにくい内容をリクエストしてしまいました;;
が!
こんなに素敵なモノがvvvv(人´∇`*)vvvv
で、なぜこのリクエストにしたか・・・
ケロロ14巻の芋の話で「手伝おう」〜「どうだ?」までのこの「〜」の部分が気になって気になって・・・
で、お願いしちゃいましたvvvv<(´ω`)エヘvvv
エロはありでもなしでも・・・とお伝えしたら、アニキがめっちゃエロスを持ち込んできましたvvvvギャオォォォオオスvvvv
ウチに初めてエロイのが・・・私もひとつ大人になりましたvvv(三ヽ(゜∀ ゜)/三)ベリッ★
そしてアニキのファイナルアンサー・・・・vvvv確実にも/ん/たさんより緊張する☆
素敵ssをありがとうございましたvvv